では、実際に「Push In Style Tremolo Arm」の取り付けをしてみましょう
取り付け方に「ポイント」がありますので、後程ご説明します
ブリッジを外すので、最初に弦を緩めておきます
このときにブリッジ下にクロス(柔らかい布)などを挟んでおくと、ギターに優しい作業ができます
私はスポンジで作った冶具を使っています
ブリッジを水平に保つことができるので、弦交換のときなども作業が楽に進められます
くれぐれも「固いもの」を挟んで大切なギターを傷つけないように!
このとき前回作った「トレモロスプリングインストーラー」を使うと楽に作業ができます
引っ掛けて・・・
外します
スプリングを全て外したら、慎重にトレモロユニットを外します
注:落としてボディを傷つけないように!
トレモロユニットが取り外せました
アームのハウジングは六角ボルトで固定されています
レンチのサイズはロックナット部と同じ3mmです
ハウジング部が外せました
無くさないようにネジを戻しておきましょう
今度は「Push In Style Tremolo Arm」のハウジング部を取り付けます
こちらは六角ナットで固定します
こんな感じにセットして固定するんですが・・・
取り付け方向に「ポイント」がありますので、先に説明しておきます
ポイントはイモネジの位置です
簡単な図を描いてみました
ハウジング部の「イモネジ」を締めることで「ナイロンのスリーブを押し付け」トルク調整ができます
イモネジを締めるほど(目で見てもわかりませんが)「ナイロンスリーブ」は楕円状になっていきます
なので「イモネジ」を写真のように「ブリッジ後方へ向けて取り付ける」のが正解です
- イモネジの位置 -
- ブリッジ上方向→アーミングのときにガタつきます
- ブリッジ下方向→アーミングのときにガタつきます
- ブリッジ前方→調整するときにスタッドがジャマになります
- ブリッジ後方→調整もできるし、アームのガタもありません
実は1回失敗しました...というわけで取り付け2回目です
(失敗は成功の母ですね・・・)
ナットを12ミリのレンチで締めます
イモネジの位置が最適になるように、納得いくまでやり直しします
しっかり締めたら、さっきとは逆の手順でブリッジを戻していきます
完成しました!
これで、演奏途中にアームを引き抜き、スライドバーのように使う「スティーヴ・ヴァイ」のモノマネをすることができますよ!
因みにイモネジのサイズは2mmです
良い点
- アームのガタつきが無くなった
- アームの脱着が簡単でスライドバー的に使える
- アームの角度が以前のもより好き
- 他とは違うぜ!という優越感がある
悪い点?
- 激しくアーミングしても今のところ問題なしですが、アーム固定部に「クビレ」が無いのがちょっと心配
~ まとめ~
アームの取り付け時、アイバニーズの「Edge」は「スコッ」という感じでとてもスムーズですが、こちらのアームは「ガチッ」(男!)という印象です
抜き差しのタッチは好みの問題ですが、正直自分は「Edge」のほうが好きです
ですが、フロイド・ローズ(オリジナル)は「頑丈さ、信頼度」が高いですし、それにちょっぴり「憧れ」が入っていますので、今後もフロイド・ローズを使い続けるでしょう
ローズさんじゃなきゃダメなんです
今回のアーム交換で、アームの角度が微妙に変わりました
結果、操作しやすくなりましたし、操作時の「ガタつき」もありません
現時点での使用感は「とても良好」です
長く使うと思うので、今後は「ナイロンブッシュのヘタリ」などをチェックしながら使いたいと思います
作業も難しくは無いので、同じ悩みをお持ちの方にはオススメのアイテムと言えるでしょう
注:「TURBO TREMOLO ARM」とパッケージが似ているので、購入時には間違えないように!
「TURBO TREMOLO ARM」はアーム下部が六角レンチになっている便利グッズ的アイテムです
【フロイド・ローズ】Push In Style トレモロアームで脱着かんたん!取り付け方法&レビュー【ガタつき解消】その1 に戻る