ギターのお手入れに「あると便利な工具を作ろう!」シリーズ第2弾
アコースティックギターの弦交換のとき、あると便利な「ブリッジピン抜き」(ブリッジピンプーラー)を自作しよう!
ギターのメンテナンスで絶対に避けて通れない弦交換。一口に弦交換といっても、人それぞれの「こだわり」が出る作業でもあります。今回ご紹介する「ブリッジピン抜き」は、大切なギターを「やさしく・いたわって」メンテナンスするための工具です。難しい作業ではないので、ぜひチャレンジしてみてください
準備するもの
- 厚さ5㎜程度の木の板
- ドリルビット
- ノコギリ
- 棒ヤスリ(仕上げには紙やすりを使います)
- 栓抜き?
ポイントは作業をしながら詳しく説明していきます
「栓抜き」は、ダンロップから出ているブリッジピン抜きに似ていたので載せました
(イメージ的に、今回はこんな感じのを作ります)
写真の青いやつはスミノフ(お酒)のオマケで付いていたもの
木の板じゃなくても、アイデア次第で同様のものを作ることができます
100均などにも使えるものは色々あると思います
創意工夫を楽しみましょう
まず最初に、材料に「穴の位置」を記します
実際に指をギターのブリッジピン上に持っていき「引き抜く感じ」をイメージしながらサイズを決めます
ポイント
木材は「目が細かく、多少粘りのあるもの」が適しています
(割れ、欠けを避けるためです)
今回はシカモアの端材を使用しました
「指用の穴」は指が入る大きさなら適当で大丈夫ですが、「ブリッジピン用の穴」は正確なサイズで開ける必要があるので「ピンの頭の寸法」を測ります
私のギターは「7.30~7.50mm」程度でした
細かいところはヤスリで微調整するので「Φ7.00mm」のドリルで穴を開けます
今回はボール盤で穴あけをしていますが、ハンドドリルでもできる作業です
木材に穴をあけるときのポイント
木材に穴をあけるときは「当て板(捨て板)」を忘れずに!
上の図のように当て木をすることで、材料の「割れ、欠け」を防止することができます
正確に「ブリッジピン用の穴」が開けられました
「指用の穴」は、あまり神経質にならなくても大丈夫です
ケガキ線を越えない程度にガシガシ開けていきます
ちょっとギリギリすぎましたが、まぁ大丈夫でしょう
不要な部分を半丸ヤスリで削っていきます
不要な部分(削る部分)を残しすぎると作業が大変になるので、できるだけギリギリのところに穴を開けるのがポイントです
こんなもんでしょうか
今度は紙やすりで表面を整えながら仕上げます
適当な大きさ(穴より少し小さいくらい)の「棒」があると楽に作業ができます
偶然良さそうな棒があったので、これを使うことにします
大きさ的に「マジックペン」なんかでもいいかもしれません
「丁度いい棒」を求めて家の中を探してみましょう
こんな感じで、棒に紙ヤスリを巻きつけて使います
紙ヤスリの番手は「#320~600」までかけました
ここらへんは「材質、好み」によって変わるので、お好みでどうぞ
まだぜんぜんピンときませんが、着実に完成に向かっております
後半戦は少し神経を使いますので、ここで少し休憩タイムにしましょう